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ハニーJ

Author:ハニーJ
ビター(ボーダーコリー♂)は13歳の誕生日に虹の橋へと旅立ちました。
映画を映画館で見ることと、走ることが好きです。

2012年5月にカスターが新しく家族になりました。

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菴羅樹日記
映画のことやあれやこれや・・・・
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2日は家人の兄弟全員が集まっての新年会でした。
そしてグループホームで暮らすようになった義母を初めて家に
連れて来る日でもありました。
さらには、8日前に入籍した息子夫婦を親戚に紹介するという
一番大事な目的もあって、かなり気合が入った準備をした我ら二人。
DSC00059.jpg
今までいろいろあったけど、やっぱり家族なので。
息子が結婚したのは今までで一番うれしかったことかなあ。
結婚式はまだ挙げていませんけど、一体いつになるのかしらん。
DSC00057.jpg


とりあえず無事に嫁さんが皆に温かく迎えられて、しっくりなじんで
くれたみたいでホッとして気が抜けました。

で、ちょっと心配だったのは義母のことです。
自分の家に帰ってきたら、もうグループホームには戻らないと
言い出すのではないかと。
でもそれは私の杞憂でした。

私はお雑煮の用意やら忙しいので、家人が一人でグループホームに
迎えに行きました。
「ただいま。」と義母の声がしたので、ああ、わかってるんだわ、
自分の家だってことが。

でも、次に出た言葉には驚きました。
「家を建て替えたのねえ。新しくていいわねえ。」

家人もちょっと驚いたようにこう言いました。
「家の前に着いたら、突然『あらあ、家を建てたの?偉いわねえ。』
と何度も言うんだよ。」

義母は義父(つまり夫)を亡くしてから一人で古い家に十数年住んで
いましたが、家が老朽化したのと義母の独居はもう限界だというので
家人の実家である家を二世帯住居に建て替えて、義母と一緒に暮らし
始めたのは15年前でした。
最初は問題なかったのですが、途中から認知症になり同居するのが
困難になり今のグループホームに入所したのが1年半前のこと。

義母は私たちと暮らした13年半の記憶が完全に抜け落ちていました。
彼女にとっての家は、自分の人生の一番濃密な時期を過ごした、
自分の夫が建てた木造の家だったのです。
孫にあたる私の息子に会っても「こんなに大きくなったの?」と
驚き、同じ家に住んでいたことも全く忘れていました。

義母の好きなイクラやお寿司をお腹いっぱい食べてとても満足そうでした。
そして3時を過ぎた頃にはそわそわし始めて、
「では皆さんお先に失礼しますね。あなたたちはゆっくりしていらっしゃい。」
と言って帰り支度を始めました。

息子夫婦と一緒にグループホームに送って行く車の中で、義母は何度も
「本当に楽しかった。今まででこんなにうれしいことはなかった。」
と繰り返すのを聞いて、私はとても切なくなりました。
一緒に暮らしているときは鬼の形相ばかりだったのは、私たちのせいだったのか。
でも、こうして穏やかな表情を見せるようになったのはグループホームに
入所してからなので、離れて暮らしていて時々訪ねて行くのが
お互いに幸せなんだろうなあ。

グループホームの玄関を入ると、ちょうど獅子舞が来ていて皆で
記念写真を撮っているところでした。
皆に迎えられる形になって、そのまま写真撮影の中に入った義母は
とても楽しそうでした。
グループホームのスタッフの方々に息子夫婦を紹介していたら、
寒いから早く帰りなさいと玄関まで見送りに立って「またね」と。

彼女の家は今はグループホームなのだろうか。
じゃあ、今私たちが住んでる家は自分の家ではなく、壊してしまった
あの木造の家は彼女の中でどこに存在しているのだろう。
家は建物ではなく、家族なのだ。
彼女の家族は、それぞれ独立してしまった。
自分の家は心の中に建っているのだろうか。
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コメント
♪micaさん
お父様、良いところが見つかって良かったですね。
毎日ブログにお邪魔しながら、どうなったのだろうと思っていました。

認知症で起こる様々な問題行動は、全てが「不安」から
来るものだと言ってもいいかもしれません。
そういえば義母はその強い不安が少しずつ薄れているような気もします。

今日また義母に会いにグループホームに行ってきました。
この前はおいしかったわねえ、と言うと
「イクラがおいしかったけど、少ししか食べてない。
 残して冷蔵庫に入れておいたのに、他の人が間違えて食べてしまったのよ。」
と実に残念そうに言っていましたが、あまり怒った様子ではなかったので
「それは残念だったわねえ」と答えておきました。

スタッフの方から「お家を建て替えたのですか?」と聞かれたので
詳細を説明すると、話しを合わせておきますとのことでした。
グループホームに帰ると「家が新しくなってたので驚いた。」と
何度も言っていたそうです。
ニンゲンの脳って、自分に興味のあること、強烈な印象が残っていることは
ずっと記憶しているのですね。
5年ほど前に見た義母の脳のMRI画像のことを思い出してしまいました。
海馬の周辺がもうやせ細っていました。

あの修羅場だった一時期をすっかり記憶の外に押し出してしまった義母は
ある意味、とても良かったと私は思っています。
[2011/01/07 17:32] URL | ハニーJ #- [ 編集 ]

No title
お義母さま、すっかり落ち着かれているのですね。
「ただいま」と言いながらも、そこはもう
自分が帰る家ではないという認識があって、、、
認知症って、というか、ヒトの脳って不思議だと
つくづく感じる事が多いです。
しかも、その人その人によって違うし。
うちの父は、見当識障害がひどかったです。

記憶って何だろう、思い出って何だろう。
急速に失われて行く父の「記憶」を目の当たりにし、
最後に残るものが「安心」であって欲しいと
切に願っています。

今はまだ「心配」がたくさん残っているようで
自分の(亡くなった)兄弟の名をしきりに出して
「オレは長男だから責任がある」と繰り返す父です。
実際は、3男なんですけどね。

お義母様は、今のグループホームがご自分に合っていて
「安心できる場所」と認識したのですから、それは
もうほんとうに理想的なことだと思います。
加速度的に失われている記憶でも、「不安」や
「否定」「不快」などのマイナス感情は、
具体的な内容はすぐ忘れてしまうけど
その負の感情だけが後まで残るのが、認知症だそうですから
御家族や自宅に対して、そうやって和やかに過ごし
心から「楽しかった」とおっしゃってくれたのは
やはり自宅介護時のハニーJさんの努力の賜物だと
思います。ほんとうに。
[2011/01/07 13:52] URL | mica #Ck7CpV5o [ 編集 ]

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[2011/01/04 12:32] | # [ 編集 ]


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